羽田野研究室セミナーのご案内【7月14日(金)設楽智洋さん】

皆様

当研究室で以下のセミナーを行います。ぜひお越し下さい。

羽田野

2017年7月14日(金)午後2時から
東京大学生産技術研究所千葉実験所(柏キャンパス内)s307号室
hatano-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/access.html

設楽智洋さん(東大物理・上田研)

線形応答理論に基づく量子Fisher情報量の決定法

アブストラクト:
 量子Fisher情報量は、量子状態の推定精度の限界や多体エンタングルメントの有無など、量子状態についての様々な有用な情報を与えることが知られている。Fisher情報量は、状態空間上の計量であって任意の操作に対し単調に減少するものとして特徴づけることができる。Fisher情報量は古典論では一意に定まるが、量子論ではこのような計量は無数に存在する[1]。これら無数の量子Fisher情報量が単調性を超えてどのような操作的意義を持つのかについて、これまで統一的な理解は無かった。
 本研究では、一般の量子Fisher情報量が測定可能量とどのような関係にあるかを線形応答理論を用いて明らかにした[2]。具体的には、揺動散逸定理を一般化することにより、一般化共分散(共分散を非可換な物理量同士に一般化したもの)と線形応答関数との間の定量的関係を導いた。この一般化揺動散逸定理を用いて、熱平衡状態における複素アドミッタンスを測定することによりあらゆる種類の量子Fisher情報量の値を一度に決定することが出来る。

参考文献
[1] D. Petz, Linear Algebra Appli. 244, 81 (1996).
[2] T. Shitara and M. Ueda, Phys. Rev. A 94, 062316 (2016) <journals.aps.org/pra/abstract/10.1103/PhysRevA.94.062316>.

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羽田野直道
277-8574 千葉県柏市柏の葉5-1-5
東京大学生産技術研究所

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Internal: 58974, 66977
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