メーリングリストの皆様
東京大学生産技術研究所の李と申します。
羽田野研究室では、下記の通りセミナーを開催致します。
皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。
なお、当研究室におけるセミナー情報は、次のリンクよりご覧頂けます。
hatano-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/seminar.html
記
日時:2018年01月24日(水)14時〜
場所:東京大学 生産技術研究所 千葉実験所 研究実験棟Ⅰs307号室(http://hatano-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/access.html)
講師:川久保龍一郎さん(慶應大・古池グループ)
演題:無限個のコヒーレント状態の識別問題
要旨:古典論では,相空間の一点で代表される状態たちは互いに識別可能であると前提されている.この意味で古典論における状態識別問題は自明である.相空間の一点で表される古典状態をコヒーレント状態で置き換え,また識別性を量子状態識別の一種である unambiguous discrimination [1-3] に基づいて定義することで,量子論においても同様の識別問題を立てることができる.こうして得られる識別問題が本発表の主題であるコヒーレント状態の識別問題である.
有限個のコヒーレント状態が識別可能であることは先行研究により示されている [4].そこで著者らは無限個のコヒーレント状態の識別性を論じた [5].無限個のコヒーレント状態には識別可能な例もあれば識別不能な例もある.とりわけ興味深い例は von Neumann 格子である.Von Neumann 格子は古典力学的相空間の格子点に対応するコヒーレント状態の組である.識別性の観点からこの格子の既知の性質を再検討することにより,Planck 定数の測定論的な一つの特徴づけが得られる.
参考文献
[1] I. D. Ivanovic, How to differentiate between non-orthogonal states, Phys. Lett. A 123(6) 257 (1987).
[2] D. Dieks, Overlap and distinguishability of quantum states, Phys. Lett. A 126(5-6) 303 (1988).
[3] A. Peres, How to differentiate between non-orthogonal states, Phys. Lett. A 128(1-2) 19 (1988).
[4] A. Chefles, Unambiguous discrimination between linearly independent quantum states, Phys. Lett. A 239(6) 339 (1998).
[5] R. Kawakubo and T. Koike, Distinguishability of countable quantum states and von Neumann lattice, J. Phys. A: Math. Theor. 49 265201 (2016).
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李 宰河
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