羽田野研究室セミナーのご案内:吉見一慶さん「スパースモデリングを用いた量子モンテカルロデータの解析接続」

メーリングリストの皆様

東京大学生産技術研究所の李と申します。
羽田野研究室では、下記の通りセミナーを開催致します。
皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。

なお、当研究室におけるセミナー情報は、次のリンクよりご覧頂けます。
hatano-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/seminar.html

*本案内は複数のメーリングリストにお送りしております。重複して受け取られました方は何卒ご容赦下さい。

               記               

日時:2018年07月04日(水)13時30分〜
場所:東京大学 生産技術研究所 千葉実験所 研究実験棟In210号室
道程:http://hatano-lab.iis.u-tokyo.ac.jp/access.html
講師:吉見一慶さん(東大物性研)
演題:スパースモデリングを用いた量子モンテカルロデータの解析接続

要旨:多体電子系やスピン系に対する量子モンテカルロシミュレーションでは、虚時間データを実振動数へと解析接続することで、一粒子スペクトルや磁気励起スペクトルなどの動的物理量が得られる。一方、解析接続で解くべき方程式は、悪条件であることが知られており、その解はノイズに非常に影響をうける。したがって、統計誤差を含むモンテカルロデータの解析接続では、信頼うる結果を得ることが困難となる。この問題を解決するため、最大エントロピー法や統計的手法を用いた解析法などが提案されているが、決定的な解析手法はまだ確立されていない現状にある。
 近年、我々はスパースモデリングを応用した解析接続法を提案した [1]。スパースモデリングは多変数の最適化問題に対して、本質的なパラメーターのみを選択することで、過学習を避けた予測を可能とする手法である。 本手法を虚時間データの解析接続に用いることで、自動的にノイズからの影響が少ない基底(圧縮基底)を選択し、ノイズに強い解析接続を行う。講演では、スパースモデリングの導入と量子モンテカルロデータの解析接続への応用に加え、本手法を実装したオープンソースソフトウェア SpM [2] について紹介する。さらに、最近取り組んでいる圧縮基底を応用した計算手法、また関連ソフトウェアの開発状況についても併せて簡単に紹介する予定である [3]。

参考文献
[1] J. Otsuki, M. Ohzeki, H. Shinaoka, and K. Yoshimi, Phys. Rev. E 95, 061302(R) (2017)., 固体物理 vol. 53, No. 4, 大槻純也・大関真之・品岡寛・吉見一慶.
[2] github.com/j-otsuki/SpM.
[3] H. Shinaoka, J. Otsuki, M. Ohzeki, and K. Yoshimi, Phys. Rev. B 96 , 035147 (2017).
H. Shinaoka, J. Otsuki, K. Haule, M. Wallerberger, E. Gull, K. Yoshimi, and M. Ohzeki, Phys. Rev. B 97, 205111 (2018).
N. Chikano, J. Otsuki, and H. Shinaoka, arXiv:1803.07257 (2018).

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李 宰河
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